2011年04月24日の旅(お台場・有明ぐるりきっぷ&新浦安)

台場と公園

台場と言ったら、何を思い浮かべるだろうか。自分が考えると、フジテレビ本社や、大観覧車(パレットタウン)、アクアシティお台場、日本科学未来館、東京国際展示場(東京ビッグサイト)、船の科学館辺りがパッと浮かぶ。しかし、観光地と言うには派手ではないかも知れないが、公園というのも台場の大きな一つの部分だと最近思った。

海上公園ガイドを見てみると、かなりの広さの公園が台場にある事が分かる。今回はその公園をそこそこ回りつつ台場を一周しようと考えた。

しかし、実際はその考えは後付けで、まず台場に行こうという目的が先にあって、後から出てきたものである。そもそも、台場に行こうと思った理由は、タイトルにもある、“お台場・有明ぐるりきっぷ”なる切符の存在を知ったためである。

お台場・有明ぐるりきっぷ

“お台場・有明ぐるりきっぷ”とは、りんかい線、ゆりかもめ、水上バス(臨海部に限る)が一日乗り放題になる切符である。一枚900円也。

都区内パスに比べたら少し値が張るが、元々りんかい線、ゆりかもめは最近出来たばかりの路線であり、建築費を回収するためか他の鉄道路線と比べて値段が高い事を考えると十分納得の値段である。

また、三社に渡って乗れるというのもとても嬉しい。りんかい線の一日乗車券は700円、ゆりかもめは800円、水上バスは日の出桟橋→東京ビッグサイトで400円である。これらを全て含めて900円という事を考えれば如何にこの料金が良心的かということが分かるだろう。

お台場巡りの際には“お台場・有明ぐるりきっぷ”を御利用頂ければとても安く回ることが出来るだろう。

さて、前置きはこれ位にして、そろそろ本文でも始めるとしよう。

国際展示場駅

自分の東京に於ける最寄り駅を出発し、乗り換えること幾度かして、漸く国際展示場駅に到着した。自分は渋谷乗り換え大崎経由でここまで来たので、まだ“お台場・有明ぐるりきっぷ”を購入していなかった。因って駅の係員に切符を購入することを申し出れば良いのだが、如何せん口下手な自分は二度ほど噛んでしまった。それでも何とか自分の言いたい事は伝わったようで、購入することが出来た。ただ、その時に水上バスはかなり運休してますよと言われた。自分は時間があったら乗りに行こうかなと思ってたので、構いませんと返した。

国際展示場駅は自分にとってはコミックマーケットで御馴染みの駅である。しかし同時にそれ以外には全く用は無い駅ではある。コミックマーケット以外で二度目の訪問だが相変わらずの無人である。何れの訪問も日曜日であったのにも関わらず、何も催し物をやっている雰囲気では無いのはどういう事だろうか。此れを書いている今調べてみたところ実際に予定は入っていないようである。正確に言えば震災で見合わせということのようだ。震災の影響が一ヶ月経った今もあると思うと、今回の震災の影響が非常に大きいと思い知らされる。同時に、通常営業中の俺はどうなのだろうかとも思う。

因みに、直近のコミックマーケットは2011年08月12日(金曜日)から三日間開催予定です。さて、今回は例外的にキャンセルを受け付けたコミックマーケットであるが、如何程のサークルが減ったのか非常に気になる所である。

水の広場公園へ

国際展示場駅を出て駅の写真を撮影し、イーストプロムナードへ向かった。まだ時間も早いせいなのか非常に人は少なかった。国際展示場で何も開かれてなかったのもあるかも知れない。そのまま東京ビッグサイトを正面に見た方向に対して右へ折れ、始めの右を左に曲がり国際展示場正門駅のほぼ真下へ出た。そのまま道を渡れば右手に水の広場公園がある。

公園と言えども、子供が遊ぶための遊具があったり、広場があったりするわけではない。ただ木が植えてあり遊歩道が整備されているだけだ。特に語ることもなく、航空写真や自分が撮影した写真を見てもらったほうが良いだろう。

水の広場公園は結構広い。詳しくは上記の水の広場公園をクリックしたときに表示される“Webサイト”をクリックして御覧頂きたい。

そのまま南西方向へ向かい、あけみ橋を渡り、渡り終わったら直ぐに右の公園へ歩いた。因みにその場所も水の広場公園である。そのまま北北西の方角へ歩くとそのまま大きな橋の下をくぐり、国道357号沿いに出る。そして右に折れ、再び橋を渡った。丁度東京都水の科学館の道で右に曲がり、再びイーストプロムナード付近へ戻ってきた。

夢の大橋

その場所から大凡南西の方向を見ると、先ほどくぐってきた大きな橋、夢の大橋(ドリームブリッジ)がある。此れが非常に幅広く、最大60mもあるそうだ。こんなに広くたって大量の人が渡るわけではない。非常にオーバースペックな無駄な橋である。

センタープロムナード

さて、そのまま進むとセンタープロムナードへ続く。センタープロムナードは現在共同溝の工事中のため半分ぐらいが入れなくなってしまっている。故に工事現場の横にある非常に狭い道を通らざるを得ない状態になっている。こちらは、夢の大橋と比べると非常に狭くアンダースペックである。

この工事は、前回来た、昨年の7月の段階でも行なっており、かなりの大工事のようである。

ウェストプロムナード

更に道なりに進めばウェストプロムナードへ到着する。正直言って詳細はWebサイトを見るか、写真を見てください。

ウェストプロムナードと船の科学館駅の間には巨大な駐車場が存在しているか、この行った当日には何かのイベントを行っていた。入場料が千円だったので入らなかったが、相当数の車が止まっていた。大凡旧式の車が大量に止まっていたが、本当に何の集まりだったのだろうか・・・

そのままウェストプロムナード内を北北西の方向へ進むと“海に向かう広場”があります。此処からはレインボーブリッジや東京タワー、かなり遠いですが、スカイツリーを一望することが出来ます。そこで撮った風景はこれです。百聞は一見にしかずでしょう。

さて、此処にある階段を降りれば、お台場臨海公園である。此処から、ぐるっと海に沿って反時計回りに歩けば、お台場臨海公園→潮風公園→東八潮緑道公園→青海北ふ頭公園→青海南ふ頭公園→暁ふ頭公園と制覇出来ますが、当日はそこまで詳細に公園の場所を調べてなかったのと気力が無かったので、潮風公園から船の科学館駅へ歩いて、ゆりかもめに乗車し、テレコムセンター駅で下車しました。そして再びテレコムセンター駅から北北西へ向かい、ウェストプロムナードを通りながら、幾らか写真を撮影しました。

途中左を見ると日本科学未来館がありますが、現在地震の影響で内部の施設がダメージを受けたとのことで五月一杯は閉館するそうです。

さて、そのまままっすぐ進み、今度は台場駅から、新橋方面へ乗車しました。そして水上バスに乗るために日の出駅で下車しました。

水上バス

日の出駅を下車してから数百メートル北へ進むと、水上バス乗り場があります。この水上バス乗り場は、日の出桟橋という名前であり、この場所から浅草、台場へと水上バスが出ています。当然のことながら、輸送機関というよりは観光用です。

当日はお台場臨海公園方面への出航が無かった関係で、三十分間隔で東京ビッグサイト方面へ出航していたのでそれへ乗船。お台場臨海公園方面では、レインボーブリッジの吊り橋部分の近くを通るので非常に良い写真が取れると思われるが、東京ビッグサイト方面ではその部分は通らずに真っ直ぐ横を抜けていってしまうので少し迫力に欠けます。しかしそれでも船に乗るのは本当に久しぶりなので、臨海部の巨大な立体交差を見ることが出来て、中々感動しました。乗る前には、「最近バスとかに乗ってないから、酔うか?」と心配しましたが、特にそんな事もなく下船することが出来ました。

写真を見れば分かるように、窓を隔てているので少し画質が悪くなってしまっています。客の安全のためとは言えもう少し開放的であって良いと思います。後、当日は船の屋上に上がることは出来ませんでした。コースの関係もあるかも知れませんが、少し残念でした。

再び東京ビッグサイト

さて、お台場臨海公園便の水上バスが運休していたとは言え、再び東京ビッグサイトに来てしまった。また以前と同じ場所を回ろうとする気もなかったので、上の段へ上がり、適当にビッグサイトの写真を撮って、ゆりかもめの端の駅である、豊洲駅へ向かうこととした。

豊洲駅

豊洲駅付近は、以前造船業を主体とした土地柄を、再開発して宅地及び商業地にしたものである。故に俺が望んでいるような、臨海部にある公園のような施設は無く、ただのショッピングモールがあるに過ぎない場所である。因って俺にとっては非常につまらない場所である。適当にマクドナルドで食事を済ませて、特に他のことはしなかった。

故に直ぐに、豊洲駅からゆりかもめに乗車し、有明駅で下車し、国際展示場駅へ歩きりんかい線で一路、新木場駅まで向かった。

夢の島

新木場駅は夢の島の南側にある駅である。駅の直ぐ北にある湾岸道路を超えると、そこは夢の島である。

夢の島という非常に怪しい名前が付いているが、実際のところは何のことはないただのゴミの埋立地である。名前の由来などはWikipediaの該当記事に譲るとしてここでは、夢の島内部にある夢の島公園の様子でも簡単に記す。

夢の島公園は非常に広い公園である。総合運動場や、競技場、第五福竜丸展示場、熱帯植物館等を併設している施設である。

適当に歩きつつ内部に入ると、非常に緑が多い公園である。季節が季節なのかチューリップが多く咲いていた。他の臨海部にある違うところとは、特にこの公園は芝生が広い。非常に多くの家族連れがコロシアムと書かれた広場で遊んでいた。

そのコロシアムを超え、北の道にであると、そこには真黄色な菜の花(だと思う。自分には詳細な花に関する知識はない。)が咲いていた。また近くで女一人と良く分からない一眼レフを持った集団が写真撮影を行っているようであった。そういうのには興味がないので遠目から写真を一枚だけ撮影して、元来た道を戻って行った。

と、こんな感じである。

さて、新木場駅に戻ってきたが、一向に向かう場所が思いつかない。折角ここまで来たのだから他の場所を目指そうということで、東日本大震災で液状化の被害を受けた新浦安駅付近の被害状況を確認しようと思い、新浦安駅へ向かうこととした。

新木場駅から新浦安駅へは片道160円である。片道分の切符を購入し、京葉線に乗車し新浦安駅へ向かった。

浦安市は被災地なのか?

新浦安駅で下車し、適当に改札を出て見た光景は、特に変わらない駅前と言った感じであった。が、一度地面に降りるて周りを見渡すと、「ああ、此れが液状化現象の被害か・・・」と思わせる有様だった。基本的にその付近の建物は道路側が下がり建物が上がっているので、丁度段差が大体出来上がっている。ここらへんの説明は写真を見てもらえばよく解るだろう。良くテレビで流されていたマンホールが1m程浮かび上がると言った酷い被害は見受けられなかったが、レンガで埋められている地面は少し波打っていたり、埋められているマンホールの部分がほんの数cm浮かび上がっていたり、またそれを補修するために新しくコンクリートが少しだけうってあったりした。

自分は以前此処に来たことがないので、以前の様子と見比べることは出来ないのだが、明らかに此れは地震で出来た新しい傷だと分かった。その後も太い道を南北方向に400m程度歩いたが、その間にも大きな段差があったり、道路と建物の間に傾斜角の大きい坂があったり、と大きな傷跡が見られた。テレビ等の報道を見ていた時は、極々一部の場所だけが液状化現象に悩まされているのだと思っていたが、実際の所は市内全域がそのようになっているのではないかと思ってしまうほどの有様だった。実際そうなのだろう。

帰宅

浦安市の液状化現象の被害状況も確認したので自分が観光したいところは全て回ってしまった。一応新橋駅や大崎駅にも行って写真を撮影したが、それは行けるから行っただけで、特に意味はない写真である。

そんな寄り道もしながら帰宅の途についた。


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